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繰り上げ返済はすべき?タイミングと考え方
ローン・税金 2026年05月24日

繰り上げ返済はすべき?タイミングと考え方

繰り上げ返済は利息軽減に効果的ですが、住宅ローン控除期間中の実行や手元資金の枯渇には注意が必要です。「期間短縮型」と「返済額軽減型」の違い、最適タイミング、100万円返済時の効果額をシミュレーションで解説します。

はじめに

「住宅ローンは早く返したほうがよい」とよく言われますが、超低金利時代の今、その常識は揺らいでいます。年0.5%で借りているローンを繰り上げ返済しても、その100万円を年3%の投資で運用したほうが家計プラスになる可能性も。一方で、金利上昇局面では繰り上げ返済の威力は再び増します。本記事では「期間短縮型」「返済額軽減型」の仕組みと、住宅ローン控除との兼ね合い、最適なタイミングを判断するフレームを解説します。

期間短縮型と返済額軽減型|2つの方式の違い

繰り上げ返済には2タイプあります。「期間短縮型」は毎月の返済額はそのままに、返済期間を縮めて元本を減らす方式。「返済額軽減型」は返済期間はそのままに、毎月の返済額を下げる方式です。

3,000万円を35年・金利1.5%で借りている場合、10年目に100万円を繰り上げ返済すると、期間短縮型では返済期間が約1年6か月縮み、利息軽減効果は約42万円。同条件で返済額軽減型を選ぶと、毎月の返済額が約3,800円下がり、利息軽減効果は約18万円です。利息軽減額だけ見れば期間短縮型のほうが2倍以上の効果ですが、教育費等で月々のキャッシュフローを楽にしたい時期なら、返済額軽減型のメリットも大きいと言えます。

住宅ローン控除期間中は「待つ」ほうが得になるケースも

住宅ローン控除は年末残高の0.7%を13年間、所得税から控除する制度です。借入金利が0.5%なら、控除のほうが0.2%分有利。つまり「借りておくほど得」になります。例えば年末残高3,000万円なら、年21万円の控除が13年で総額273万円。

控除期間中に繰り上げ返済をして年末残高を200万円減らすと、控除額が年1.4万円減ります。10年で14万円の控除減と、繰り上げ返済による利息軽減効果のどちらが大きいかを天秤にかけて判断するのが賢明です。一般には「金利1%未満で控除期間中は繰り上げ返済を保留、控除終了の14年目以降に集中投入」が定石。ただし金利2%超なら控除期間中でも繰り上げ返済の効果が上回るため、ご自身の金利水準で計算が必要です。

繰り上げ返済の最適タイミングと注意点

利息軽減効果は「返済初期ほど大きい」のが鉄則です。同じ100万円でも、35年ローンの1年目に返済するか、20年目に返済するかで利息軽減額は3〜5倍違います。返済初期は支払いの大半が利息に充てられるため、元本に直接投入する繰り上げ返済の威力が大きくなる構造です。

ただし、以下のケースでは繰り上げ返済を見送るべきです。(1) 生活防衛資金(生活費6か月分)が貯まっていない、(2) 教育費のピークが3〜5年以内に控えている、(3) 住宅ローン控除期間中で金利1%未満、(4) 団信加入済で住宅ローンが疾病保障付き(繰り上げ返済で保障も縮小)、(5) 住み替えや売却を5年以内に検討している。

繰り上げ返済手数料は近年、ネット手続きであれば多くの銀行で無料化されています。最低返済金額は1万円〜100万円と銀行差があり、こまめに少額返済すれば心理的な貯蓄習慣にもなります。フラット35は10万円以上から無料、ネット手続き対応。一方、繰上げ後はもう戻せませんので、無理のない範囲が原則です。

まとめ

繰り上げ返済は「金利と控除のバランス」「ライフプラン」「手元資金の余裕」を見て判断するもの。低金利かつ控除期間中なら焦らず手元資金を確保し、控除終了後・金利上昇時にまとめて返済するのも一つの戦略です。期間短縮型は利息軽減効果が大きく、返済額軽減型は家計の柔軟性を保てます。バナナハウスでは購入後のライフプラン相談にも対応していますので、繰り上げ返済の判断にお悩みの方はお気軽にご連絡ください。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。

※本記事は2026年5月現在の一般的な情報に基づきます。実際の手続きや控除額は個別事情により異なるため、税理士・司法書士等の専門家にご相談ください。