「都心回帰」と「郊外移住」――一見矛盾する二つの流れが、現在の住宅市場で並走しています。本記事では両者の動向と背景を整理し、これからの住まい選びの示唆をお届けします。
はじめに
「都心のタワーマンションに住みたい層」と「郊外の戸建てでゆとりある暮らしを求める層」――両極の動きが、現代の住宅市場で同時に進行しています。コロナ禍を経て、住まいへの価値観は多様化し、一人ひとりが自分らしい暮らし方を選ぶ時代になりました。本記事では都心回帰と郊外移住という二つのトレンドを整理し、それぞれの背景と特徴、これからの住宅選びへの示唆をお伝えします。
都心回帰の継続的な動き
都心回帰は、1990年代後半から続く長期トレンドで、東京都心部・大阪市中心部・名古屋市中心部などを中心に住宅需要が集中する現象です。背景には、共働き世帯の通勤時間短縮志向、商業・文化施設の充実、子育て支援サービスの集積、住み替えやすさ(流動性)などがあります。都心マンションは新築・中古問わず堅調な需要を維持し、価格上昇が継続しています。とくにタワーマンションは、ランドマーク性・眺望・共用施設の充実といった付加価値で、富裕層から高い人気を集めています。札幌でも、中央区・北区などの中心エリアへのマンション集積が続いており、北海道内の都心回帰トレンドを象徴しています。都心居住は、利便性と時間効率を重視する現代的ライフスタイルにマッチした選択肢といえます。
コロナ禍以降の郊外移住ブーム
一方、コロナ禍を契機にリモートワークが定着し、郊外への住み替えを選ぶ層も増えました。通勤頻度が減ることで、職場至近にこだわらない住まい選びが可能になり、広い敷地・自然環境・住居コストの低さといった郊外のメリットが再評価されました。首都圏では房総・湘南・軽井沢・八ヶ岳など、自然豊かなエリアへの移住が話題となっています。また、北海道では札幌から千歳・恵庭・北広島・苫小牧方面への通勤圏移住、ニセコや道南エリアへの移住など、多様な動きが見られます。郊外移住の動機は、子どもをのびのびと育てたい・自然の中で暮らしたい・住居費を抑えたい・趣味の時間を持ちたいなどさまざまで、ライフスタイルに合わせた選択として定着しつつあります。
苫小牧から見える両潮流の交差
苫小牧市は、都心回帰と郊外移住の両方の文脈で興味深いポジションにあります。札幌都心への通勤は約1時間と決して近くないものの、新千歳空港至近・首都圏方面へのアクセス良好という独自の立地強みがあります。リモートワーカーにとっては、自然環境と都市インフラを両立できる住み替え先として注目できます。一方、苫小牧市内中心部では、駅周辺マンション・利便性の高い住宅地に「都心回帰」的な需要が一定程度存在します。広いエリアの中で、コンパクトに暮らせる中心部と、ゆとりある郊外部の両方を選べる多様性が、苫小牧の住宅市場の魅力です。都心回帰か郊外移住かという二択ではなく、両者のメリットを組み合わせた「ハイブリッドな住まい方」も実現可能なエリアです。
まとめ
都心回帰と郊外移住という相反するトレンドは、住まいへの価値観の多様化を反映した現象です。どちらが正解という話ではなく、自分のライフスタイル・仕事のあり方・家族構成・将来計画に応じて選択する時代となっています。バナナハウス株式会社では、苫小牧の都市利便性と郊外環境の両方を活かした住まい選びをご提案いたします。多様化する住まいへの希望、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


