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共有名義での住宅購入、夫婦共有と親子共有の注意点
購入ガイド 2026年05月27日

共有名義での住宅購入、夫婦共有と親子共有の注意点

住宅を共同で購入する「共有名義」は、住宅ローン借入額の増加や税制メリットがある一方、将来のトラブルリスクも抱えています。本記事では夫婦共有・親子共有のそれぞれの特徴と、後悔しないための注意点を詳しく解説します。

はじめに

共有名義とは、複数の人が一つの不動産を共同で所有する形態です。住宅購入では、夫婦で資金を出し合うケースや、親子で協力して取得するケースが代表的です。共有名義のメリットは、借入可能額の拡大、住宅ローン控除の二重活用、相続対策などがあります。一方で、離婚時や相続時のトラブル、税務上の注意点など、単独名義にはないリスクも存在します。共有持分の設定方法を誤ると、将来予期しない問題が発生する可能性があるため、慎重な検討が必要です。

夫婦共有名義のメリットとリスク

夫婦共有名義の最大のメリットは、住宅ローン控除を夫婦それぞれが受けられることです。年間最大35万円の控除を13年間受けられる制度で、夫婦共有なら合計で年間最大70万円、13年で910万円の節税効果が期待できます。また、ペアローンや収入合算により、借入可能額が大きくなり、より広い住宅や好立地の物件を選べます。リスクは離婚時の取り扱いです。日本では離婚率が約35%とされ、共有名義の住宅は離婚時の財産分与で揉める原因になります。どちらかが住み続ける場合、相手の持分を買い取る必要があり、住宅ローンの名義変更も必要です。借り換えができないと、複雑な共有関係が続くこともあります。また、配偶者の死亡時には、相続手続きで持分が法定相続人に分割される可能性もあります。

親子共有名義の使い方

親子共有名義は、子世代の単独購入が難しい場合に、親が一部資金を出して共同所有する形態です。親の自己資金や年金を活用して頭金を増やし、子のローン負担を軽減できます。将来的に親が高齢になり住み替えが必要になった場合、親の持分を子が買い取ることで、自然に単独名義に移行できます。注意点は贈与税の問題です。実際の出資割合と登記上の持分が異なると、贈与とみなされて贈与税が課税される可能性があります。例えば、親が1,500万円、子が3,000万円出資した4,500万円の住宅で、持分を50%ずつにすると、親から子へ750万円の贈与があったとみなされます。年間110万円を超える贈与には贈与税がかかるため、出資割合通りに持分を設定することが基本です。

共有名義の解消と将来の出口戦略

共有名義は将来的に解消が必要になるケースが多いため、購入時から出口戦略を考えておくことが重要です。離婚時の解消方法は、片方が他方の持分を買い取る、住宅を売却して現金で分ける、共有のまま賃貸に出すなどがあります。買い取る場合は、その時点の市場価値で算定するのが一般的で、住宅ローンの借り換えも必要です。相続時の解消方法は、相続人間での持分の譲渡、相続税対策としての生前贈与、不動産の現金化などがあります。共有者の一方が死亡した場合、その持分は配偶者と子に法定相続されるため、共有者が増えてしまう問題があります。事前に遺言書を作成しておくことで、円滑な相続手続きが可能になります。

まとめ

共有名義は、購入時の負担軽減や税制メリットがある一方、将来のトラブルリスクも抱える複雑な所有形態です。夫婦共有・親子共有のどちらも、十分なコミュニケーションと将来計画が必要です。共有名義を選ぶ場合は、税理士や司法書士などの専門家に相談し、贈与税対策や相続対策を含めた包括的なプランを立てることをおすすめします。短期的なメリットだけでなく、10年・20年・30年先のライフイベントも見据えた選択が、後悔しない住宅購入につながります。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。