工場やアトリエをイメージした無骨でクールなインダストリアルスタイル。剥き出しの素材感、ヴィンテージ家具、メタル素材が織りなす個性的な空間の作り方を、初心者向けに解説します。
はじめに
インダストリアルスタイルは、19世紀末〜20世紀初頭のアメリカやヨーロッパの工場・倉庫・印刷所をモチーフにしたインテリアスタイル。打ちっぱなしのコンクリート、剥き出しの配管・梁、鉄骨フレーム、エイジング加工されたレザーソファなどが特徴です。ニューヨーク・ブルックリンのロフトアパートメントやカフェで多用され、近年は日本でも、リノベーション物件やデザインカフェでよく見られるようになりました。「他とは違う、個性的な空間にしたい」「無骨でクールな男前インテリアが好き」という方に最適のスタイル。本記事では、インダストリアルスタイルの基本要素と、賃貸でも実現できる取り入れ方を解説します。
素材選びは「メタル・コンクリート・木」が3本柱
インダストリアルスタイルの基本素材は、メタル(鉄、アルミ、ステンレス、真鍮)、コンクリート、木材(特にラフな仕上げのオーク材やパイン材)の3つです。これらを組み合わせることで、独特の無骨さと存在感が生まれます。メタル素材は、家具のフレームや脚、照明、棚受けなどに活用。アイアン素材のシェルフ(メタルラック)、スチール製のキャビネット、ペンダントライトのソケットや配管などが代表的です。賃貸でも取り入れやすいのが、メタル製のローテーブルやチェスト。ニトリやIKEAでも「インダストリアル風」のシリーズが3,000〜2万円程度で展開されています。コンクリート素材は、本物の打ちっぱなし壁が理想ですが、賃貸では難しいので「コンクリート柄の壁紙」や「フロアタイル」で代用するのが現実的。サンゲツやリリカラから、リアルなコンクリート調の壁紙が出ています。木材は、ナチュラルな木目より、ダークブラウンに塗装されたものや、エイジング加工で古びた風合いを出したものが好相性。テーブル天板に古材を使った家具は、特にインダストリアルスタイルに合います。
家具選びは「ヴィンテージ感×機能美」がポイント
インダストリアルスタイルの家具選びでは、「ヴィンテージ感」と「機能美」の両方を意識すると失敗しません。代表的なアイテムは「タンセル椅子」(フランスの工場椅子)、「トーレットチェア」(座面が回転する作業椅子)、「DCWチェア」(アメリカの軍用作業椅子)など、工場や軍用施設で使われていた実用家具。リプロダクションなら1脚1万〜3万円程度で購入可能です。デスクは、古い学校机のような無骨なデザインや、足場板を天板に使ったDIY風のものがおすすめ。ソファは、ヴィンテージレザーのチェスターフィールド(ボタン留めのデザイン)や、エイジング加工された合皮ソファが定番。価格は10万〜30万円程度で、長く使える1点物として投資する価値があります。収納家具では、「アンモ缶」や「軍用トランク」、「金属製のキャビネット」をディスプレイとして活用する手も。代表的なブランドは、journal standard Furniture(特にRODEZシリーズ、SCOTTSシリーズ)、ACME Furniture、HALO、unico、a depecheなど。これらのブランドは、インダストリアル風の家具を体系的に展開しており、トータルコーディネートが組みやすいです。
照明と小物で雰囲気を仕上げる
インダストリアルスタイルの仕上げで重要なのが、照明選びです。剥き出しの電球(エジソンバルブ)、メタルシェードのペンダントライト、配管をモチーフにした「パイプライト」などが定番。エジソンバルブは1個1,000〜3,000円程度で、フィラメントが見える特殊な電球を使うだけで、一気にインダストリアル感が出ます。賃貸でも、引っ掛けシーリングに対応した「ダクトレール」を取り付ければ、複数のスポットライトやペンダントを自由に配置可能。色温度は2700K前後の電球色を選び、暖かみと陰影を演出しましょう。壁面装飾には、ヴィンテージ風の看板、ナンバープレート、世界地図のポスター、白黒写真などがおすすめ。コンクリート風や金属風の小物(コーヒーミル、タイプライター、ヴィンテージカメラ、地球儀など)をディスプレイすると、空間に物語性が生まれます。観葉植物は、無骨な空間に生命感を加える要素として欠かせません。サボテンや多肉植物のような乾燥に強い植物、エアプランツを錆びたブリキ缶や陶器に植えるのが好相性。鉄製のスタンドに大きな観葉植物(モンステラ、ストレリチアなど)を置けば、グリーンの躍動感とインダストリアルの無骨さが対比して、印象的な空間に仕上がります。
まとめ
インダストリアルスタイルは、「メタル・コンクリート・木の3素材」「ヴィンテージ感と機能美の家具」「エジソンバルブと無骨な小物」という要素で実現できます。賃貸では本格的なリノベーションは難しいですが、コンクリート柄の壁紙、ヴィンテージ風家具、エジソンバルブ照明など、原状回復可能なアイテムだけでも、十分にインダストリアル感が出せます。注意点は、「無骨さ」を追求するあまり「冷たく住みにくい空間」にならないこと。観葉植物やラグ、クッションで、適度に柔らかさを加えるとバランスが取れます。バナナハウス株式会社では、苫小牧市内のリノベーション物件や、デザイン性の高い賃貸物件のご相談にも応じています。個性的でクールな住まいを実現したい方は、お気軽にご相談ください。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


