住宅ローン借り換えには借入額の2〜3%、約60〜100万円の諸費用がかかります。事務手数料・抵当権登記・印紙代など内訳を把握し、節約のコツを押さえることが利息軽減効果を最大化する鍵。本記事で詳しく解説します。
はじめに
「金利が低くなったから借り換えよう」と考えても、想定以上の諸費用に驚く方は少なくありません。3,000万円の借り換えで諸費用が80万円かかれば、金利差1%・残存期間20年でようやく元が取れる計算です。借り換えで本当に得をするには、諸費用の内訳を理解し、節約できる項目を見極めることが不可欠。実は「事務手数料定率型を定額型に変える」「保証料前払い型を金利上乗せ型に変える」だけで、数十万円の差が出ることもあります。本記事では借り換え諸費用の内訳・相場・節約のコツを徹底解説します。
借り換え諸費用の内訳|借入額の2〜3%が相場
借り換え時の諸費用は大きく「新ローンの諸費用」と「旧ローンの精算費用」に分かれます。新ローンの諸費用の主なものは、(1)事務手数料(借入額の2.2%または定額3〜33万円)、(2)保証料(借入額の0〜2%または金利上乗せ0.2%)、(3)抵当権設定登記の登録免許税(借入額の0.4%)、(4)司法書士報酬(5〜10万円)、(5)印紙代(借入額1,000万〜5,000万円で2万円)、(6)火災保険料の調整費用(数千円〜数万円)。
旧ローンの精算費用は、(7)抵当権抹消登記費用(不動産1個につき1,000円+司法書士報酬1〜3万円)、(8)一括返済手数料(無料〜3万円)。さらに、フラット35から民間ローンへの借り換えなど商品変更を伴う場合は、(9)団体信用生命保険料の調整も発生します。3,000万円の借り換えなら諸費用合計は60〜100万円が一般的で、特に事務手数料率の違いで30万円以上の差が出ることもあるため要注意です。
諸費用を抑える3つの工夫|手数料型・諸費用ローン・タイミング
第一の工夫は「事務手数料の種類選び」です。事務手数料は「定率型(借入額の2.2%)」と「定額型(3〜33万円)」があり、借入額が大きいほど定額型が有利。3,000万円の借入なら定率型は66万円、定額型は33万円で30万円以上の差。一方、定額型は金利が0.1〜0.2%高いことが多く、長期保有なら定率型が有利な場合も。借入額・金利・期間でトータル比較が必要です。
第二の工夫は「保証料の支払い方式」。前払い型(一括)と金利上乗せ型(0.2%上乗せ)から選べることが多く、繰り上げ返済予定があるなら金利上乗せ型が有利。早期完済した分の保証料が返金されない金融機関もあるためです。第三の工夫は「諸費用ローンの活用」。諸費用を住宅ローンに組み込めば自己資金の持ち出しが減りますが、金利分の利息増があるため、自己資金で支払えるなら別払いが基本。住宅ローン控除の対象も「住宅取得のための借入」に限られるため、諸費用ローンは控除対象外となる点に注意。
節約だけでなく注意すべき項目|火災保険と団信
借り換え時に意外と忘れがちなのが「火災保険」と「団体信用生命保険」の取り扱いです。火災保険は通常5〜10年の長期契約で前払いするため、借り換えで金融機関を変更しても解約は不要。ただし、新ローンの金融機関が指定する保険会社に切り替えを求められた場合、未経過分の保険料が返金されますが、再加入時は保険料が値上がりしている可能性も。長期契約のメリットを失わないよう、解約せずに継続できるか確認しましょう。
団体信用生命保険は借り換えで新規加入し直す必要があります。借入時より年齢が上がり、健康状態に変化があると審査で謝絶されるリスクが。特に「がん100%保障」「3大疾病保障」などの特約付き団信は年齢制限が厳しく、50代以降では新規加入できない場合もあります。借り換え事前審査の段階で団信の告知事項を確認し、加入可否のリスクを評価してから本格的に動くことが重要。健康に不安がある方は、団信加入任意のフラット35への借り換えを検討するのも一案です。
まとめ
借り換え諸費用は借入額の2〜3%、3,000万円なら60〜100万円が目安。事務手数料の種類、保証料の支払い方式、諸費用ローンの活用などで数十万円の節約が可能です。火災保険と団信の取り扱いも見落としがちなポイント。借り換えで得をするには諸費用を含めたトータルコストで判断することが鉄則です。バナナハウスでは苫小牧の地銀・ネット銀行と連携し、借り換え諸費用の試算もサポートしています。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。
※本記事は2026年5月現在の一般的な情報に基づきます。実際の手続きや控除額は個別事情により異なるため、税理士・司法書士等の専門家にご相談ください。


