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隣地境界トラブル発生時の解決ステップ
トラブル対処・Q&A 2026年05月27日

隣地境界トラブル発生時の解決ステップ

隣地との境界をめぐるトラブルは、土地の売却・建替えのタイミングで一気に表面化します。本記事では境界トラブルの典型例から、確定測量・筆界特定制度・調停・訴訟という解決ステップ、日頃の予防策まで実務的に解説します。

はじめに

「隣家のブロック塀が自宅敷地に越境している気がする」「親から相続した土地の境界が不明確で困っている」――隣地境界をめぐるトラブルは、長年放置されてきた問題が世代交代や売却を機に噴出するケースが多く見られます。境界が定まっていないと、土地の売却が進まない、住宅ローンの審査が下りない、建替えが計画通りに進まないなど、生活設計に大きな支障が出ます。本記事では境界トラブルの典型例と、円満かつ確実に解決していくためのステップを整理します。

典型的な境界トラブルのパターン

境界トラブルの典型は、ブロック塀・フェンス・庭木・建物の一部が境界線を越えている越境問題、境界標(コンクリート杭・金属プレートなど)の紛失・移動、登記簿上の面積と実測面積の食い違い、相続による所有者変更で過去の合意が不明確になるケースなどです。古い住宅地では、境界そのものが曖昧なまま長年使われてきた例も多く、いざ確定しようとすると関係者間の認識がずれていて紛糾することがあります。また、隣地の建物建替えや擁壁工事の際に「越境していたことが判明する」というパターンも頻発します。いずれも、放置すれば年々解決が難しくなる性質の問題です。

解決の基本ステップ

境界トラブル解決の王道は、まず土地家屋調査士による「現況測量」と「確定測量」を実施することです。現況測量で現状を把握し、確定測量では隣地所有者立ち会いのもと、境界を確定して境界確認書を取り交わします。これにより、境界が法的にも明確になり、登記情報を含めた整理が可能になります。隣地所有者と話し合いがつかない場合は、法務局が運営する「筆界特定制度」を利用できます。これは登記官が筆界(公法上の境界)を判断する制度で、訴訟より短期間・低コストで解決できる利点があります。それでも解決しない場合は、民事調停、最終的には境界確定訴訟で決着をつけることになります。いずれのステップでも、土地家屋調査士・司法書士・弁護士など専門家との連携が欠かせません。

普段からできる予防策

境界トラブルを未然に防ぐには、平時からの備えが何より大切です。まず、境界標が見える形で残っているかを定期的に確認し、紛失・破損があれば早めに土地家屋調査士に相談しましょう。リフォーム・外構工事の際にも、ブロック塀やフェンスの位置を確実に確認することが重要です。隣地所有者との関係を良好に保ち、挨拶や情報共有を欠かさないこともトラブル予防の基本です。不動産を購入する際には、確定測量が済んでいるか、境界確認書があるかを必ず売主・仲介会社に確認しましょう。とくに古い土地・狭小地・形状の複雑な土地は、購入前に専門家の助言を得てから契約を進めると安心です。境界紛争のある土地は、相場より大幅に安くても買い控えるべきケースが少なくありません。

まとめ

境界トラブルは、放置するほど解決が難しくなり、相続を経るとさらに複雑化します。気になる事象に気づいた段階で、土地家屋調査士や弁護士に早めに相談し、円満な合意形成を目指しましょう。確定測量と境界確認書の整備は、将来の売却・建替え・相続のすべてで大きな安心材料となります。地元の専門家ネットワークを持つ不動産会社に窓口になってもらうのも、効率的な解決手段の一つです。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。