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用途地域別の住みやすさと土地選びのポイント
購入ガイド 2026年05月28日

用途地域別の住みやすさと土地選びのポイント

都市計画法で定められた「用途地域」は、その土地に建てられる建物の種類や規模を制限しています。住宅地として最適な用途地域、商業との混在地域など、それぞれ住み心地が大きく異なります。本記事では用途地域別の特徴を解説します。

はじめに

用途地域は、計画的な街づくりのために都市計画法で定められた13種類の地域区分です。それぞれに建築可能な用途、建ぺい率、容積率、高さ制限などが設定されており、街の景観と機能を形作っています。同じ市内でも用途地域によって街並みや雰囲気が大きく異なり、住みやすさにも明確な違いがあります。住宅購入時には、希望する物件がどの用途地域にあり、どのような特性を持つかを理解することが、長期的な満足度につながります。

住居系用途地域の特徴

住居系の用途地域は7種類あり、住宅地として最も適しています。「第一種低層住居専用地域」は、最も住環境が保護される地域で、建物の高さ制限が10〜12メートル(3階建てまで)、建ぺい率30〜60%、容積率50〜200%と厳しく制限されています。戸建て住宅が中心の落ち着いた街並みで、コンビニや小規模店舗の建設も制限されているため、日常の買い物には少し不便を感じることがあります。「第二種低層住居専用地域」は、第一種より少し緩く、150平米以下の小規模店舗が建てられます。「第一種・第二種中高層住居専用地域」では、3〜5階建て程度の中層マンションが建ち、利便性と住環境のバランスが良い地域です。「第一種・第二種住居地域」では、より多様な建物が建てられ、住宅と店舗、事務所が混在します。「準住居地域」は、幹線道路沿いの住宅と商業の中間的な地域で、自動車関連施設なども建てられます。住環境を最重視するなら第一種低層住居専用地域、利便性とのバランスを取るなら中高層住居専用地域や住居地域がおすすめです。

商業系・工業系用途地域の特徴

商業系の用途地域は2種類で、商業活動が中心の地域です。「近隣商業地域」は、近隣住民の日常の買い物施設が立ち並ぶ地域で、住宅も建てられます。商店街や駅周辺に設定されることが多く、利便性は高いですが、夜間の人通りや車両の出入りで賑やかな環境となります。「商業地域」は、都市の中心商業地で、大規模商業施設、オフィスビル、ホテルなどが建ち並びます。高層マンションも多く、利便性は最高ですが、住環境としては騒音や雑然さが気になる場合があります。工業系の用途地域は3種類で、「準工業地域」「工業地域」「工業専用地域」に分かれます。準工業地域では住宅も建てられますが、工場と住宅が混在するため、騒音、振動、悪臭、大型車両の通行などの問題があります。工業地域では学校や病院の建設が制限され、工業専用地域では住宅自体が建てられません。住宅地としては、商業地域は利便性重視の方、準工業地域は工場との関係を許容できる方に向きます。

用途地域の調べ方と将来予測

自分の希望物件の用途地域は、市区町村役場の都市計画課で確認できます。多くの自治体ではウェブサイトで「都市計画図」を公開しており、自宅から地図上で確認できます。物件の所在地を入力するだけで、用途地域、建ぺい率、容積率、防火地域指定などの情報が表示されます。確認時には、周辺一帯の用途地域も確認しましょう。同じ通り沿いでも、片側が住居地域、片側が近隣商業地域というケースもあり、生活環境に影響します。将来の街の変化も予測すべきポイントです。用途地域は数十年に一度見直されることがあり、変更により街の性格が大きく変わることもあります。市の都市計画マスタープランや、再開発計画、新しい交通機関の整備計画などをチェックして、10〜20年後の街の姿をイメージしましょう。新駅の開業、大型商業施設の進出、再開発による街並み一新などは、住環境と資産価値の両方に影響します。

まとめ

用途地域は、住宅地としての性格を決める重要な要素です。希望するライフスタイルと用途地域の特性を照らし合わせ、自分に合った地域を選びましょう。住環境を最重視するなら低層住居専用地域、利便性とのバランスを取るなら中高層住居や住居地域、買い物の便利さを重視するなら近隣商業地域というように、優先順位を明確にすることが大切です。用途地域の制限により、建てられる建物や周辺施設が決まるため、長期的に変化の少ない安定した環境を選べます。物件選びの際は、用途地域の確認を必ず行い、納得のいく住まい選びをしましょう。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。