災害発生時、最初の3日間を自力で乗り切れるかが命運を分けます。本記事では、家庭で備えるべき防災備蓄品のリストと、避難ルートの整え方を、苫小牧の地理的特性も踏まえてご紹介します。
はじめに
地震・津波・台風・豪雪・停電など、日本では毎年大きな自然災害が発生しています。被災時、行政の救援が届くまでには通常3日程度かかると言われており、その間を家族で生き延びるための備蓄と、安全に避難するためのルート計画は、すべての家庭に必要な準備です。とくに苫小牧は太平洋沿岸に位置し、津波想定区域と内陸部で対応が異なります。本記事では、防災備蓄リストと避難計画の立て方を、実践的に解説します。
1週間を乗り切る備蓄リスト
防災備蓄は「3日分」とよく言われますが、大規模災害時にはライフラインの復旧に1週間以上かかるケースもあります。理想は1週間分の備えです。
水は1人1日3リットル(飲料・調理用合計)を目安に、家族の人数×7日分を確保します。食料は、レトルトご飯・パックご飯・カップ麺・缶詰・乾パン・栄養補助食品など、調理不要で長期保存できるものを選びます。「ローリングストック法」と呼ばれる、普段から少し多めに買い置きして消費期限が近いものから使う方式が無理なく続けられます。電池・モバイルバッテリー・カセットコンロ用ボンベは多めに準備しましょう。トイレ用品も重要で、簡易トイレ(凝固剤付き)を最低でも50回分は用意します。生理用品・おむつ・哺乳瓶・離乳食など、家族構成に合わせた品目も忘れずに。常備薬・お薬手帳のコピー・眼鏡・コンタクトの予備も必須です。北海道では冬の停電に備えて、灯油ストーブ(電気を使わない反射式)や使い捨てカイロ、防寒着、寝袋なども準備しておくと安心です。
避難ルートとハザードマップの確認
備蓄と並んで重要なのが、避難経路の事前確認です。苫小牧市は防災ハザードマップを公開しており、津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域、洪水浸水想定区域などが地図で確認できます。
まず、自宅がどの災害リスクの高い地域にあるかを把握しましょう。津波想定区域内なら、地震発生時に即座に高台または津波避難ビルへ移動する必要があります。徒歩での避難ルートを複数(最低2ルート)考えておき、家族で実際に歩いて時間を測ってみることが大切です。夜間や悪天候時を想定し、足元の悪さや道路の渋滞も考慮します。指定避難所(小中学校、コミュニティセンター)の場所と収容人数も確認しておきましょう。家族が離れている時間帯(仕事中・通学中)の集合場所もあらかじめ決めておくと、連絡が取れなくても再会できます。NTTの災害用伝言ダイヤル(171)や、LINEの安否確認機能、Googleパーソンファインダーなどの使い方も家族で共有しておきましょう。苫小牧では冬の災害時に屋外避難が難しいケースもあるため、自宅で過ごす「在宅避難」を前提とした備えも重要です。
非常持ち出し袋の作り方
避難所への移動時に最低限必要なものをまとめた「非常持ち出し袋」を、家族一人ひとり分用意しておきましょう。リュック型が両手が空くため避難に適しています。
中身の基本は、飲料水500ml×2本、簡易食料(エネルギーバーやビスケット)、携帯ラジオ、懐中電灯、予備電池、モバイルバッテリー、ホイッスル、軍手、雨合羽、タオル、マスク、ウェットティッシュ、簡易トイレ数回分、応急セット(絆創膏・包帯・常備薬)、現金(小銭含む)、身分証明書のコピー、家族の連絡先メモなどです。重さは大人で5〜10kg、子どもは年齢に応じて軽くします。玄関や寝室など、すぐ持ち出せる場所に置くことが大切です。中身は半年〜1年に一度点検し、食料の賞味期限と電池の状態をチェックしましょう。北海道では、冬の避難に備えて防寒着・ホッカイロ・毛布(コンパクトな緊急用ブランケット)も必須です。乳幼児・高齢者・ペットがいる家庭は、それぞれに合わせた追加品目を準備しましょう。
まとめ
防災備蓄と避難計画は、「いつかやろう」ではなく「今日から始める」ことが大切です。1週間分の備蓄、ハザードマップでの自宅リスクの確認、家族で話し合う避難ルートと集合場所、非常持ち出し袋の準備――これらを段階的に整えることで、災害時の生存率と精神的な余裕が大きく変わります。苫小牧は太平洋沿岸の地理的特性を考慮した備えが必要です。年に1度は防災の日(9月1日)などを目安に、家族で見直しの日を設けましょう。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


