木材・鉄鋼・コンクリートといった建築資材の価格は、近年大きな変動を続けています。本記事では資材価格動向と住宅価格の関係を整理し、これから家を建てる方が押さえておくべきポイントをお伝えします。
はじめに
「ウッドショック」「アイアンショック」――近年、建築業界で頻繁に耳にする言葉です。コロナ禍以降の世界的なサプライチェーン混乱、地政学リスク、そして円安の影響が重なり、建築資材の価格は大きく変動してきました。注文住宅・建売住宅・マンション、いずれの建築コストにも影響しており、住宅取得を検討する方にとって無視できないテーマです。本記事では主要建築資材の価格動向と、住宅市場への波及効果、そして今後の見通しを整理してお届けします。
主要建築資材の価格動向
木材については、2021年のウッドショック以降、米国の住宅需要急増を契機に世界的な木材価格が高騰しました。日本市場でも構造用集成材・合板の価格が一時2〜3倍に達し、住宅建築コストを大きく押し上げました。その後、世界市場の落ち着きとともに一部の価格は下落しましたが、為替の影響で輸入木材は引き続き高水準で推移しています。鉄鋼については、ロシア・ウクライナ情勢を契機としたエネルギー価格高騰の影響を受け、鉄筋・鋼材の価格が上昇しました。コンクリートも、セメント原料コストとエネルギーコストの上昇により、価格水準が高止まりしています。アルミ・銅といった金属材も国際商品市況に連動し、住宅設備のコストに影響しています。
住宅建築コストへの波及
これらの資材価格上昇は、新築住宅の総建築コストを押し上げました。住宅金融支援機構や住宅生産団体連合会のデータによれば、注文住宅の坪単価はここ数年で10〜20%程度上昇したケースも見られます。たとえば、5年前であれば総額3,500万円で建てられた30坪の注文住宅が、現在は4,000万円を超える例も珍しくありません。建売住宅やマンションも同様にコスト圧力を受けており、販売価格の上昇要因となっています。一方、住宅メーカーは標準仕様の見直しや工法の効率化などにより、コスト吸収の努力を続けていますが、すべてを価格に反映できないため、利益率の圧迫という形でも影響が現れています。
これから家を建てる方へのアドバイス
建築資材価格が高止まりするなか、これから住宅を建てる方が押さえておきたいポイントを整理します。第一に、複数のハウスメーカー・工務店から見積もりを取り、価格と仕様を比較すること。同じ希望条件でも、業者によって100〜300万円の差が出ることがあります。第二に、必要な機能・仕様を見極め、過剰なグレードアップを避けること。設備の差で総額が大きく変わるため、優先順位を明確にすることが大切です。第三に、契約時期と着工時期のタイミングを工夫すること。資材高騰局面では契約後の追加費用発生リスクもあるため、契約条件をしっかり確認しましょう。第四に、補助金・税制優遇を最大限活用すること。長期優良住宅・ZEH・子育てエコホームなど、各種制度を上手に活用することで、実質負担を軽減できます。
まとめ
建築資材価格の変動は、住宅市場に大きな影響を与え続けています。短期的に価格が落ち着く局面もあれば、再び高騰する局面もあるため、注文住宅・建売住宅を問わず、コスト構造の理解が重要です。バナナハウス株式会社では、苫小牧で家を建てる・買うことを検討されている方に、地元工務店・ハウスメーカーの最新情報と、市場動向を踏まえたアドバイスをご提供いたします。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


