「自分でできるリフォームはどこまで?」と気になる方は多いはず。本記事ではDIYで取り組める工事と、プロに任せるべき工事を明確に区分。費用を抑えながら住まいを快適にするコツ、賃貸でも可能なDIY、注意すべき法律まで、実践的な知識を解説します。
はじめに
「壁紙くらい自分で貼れそう」「棚を作って収納を増やしたい」――近年DIYブームでホームセンターの売り場も充実し、初心者でも挑戦しやすい環境が整っています。一方で、知識なしに手を出すと工事の失敗だけでなく、法律違反や事故につながる工事もあります。プロに頼めば数十万円かかる工事が、DIYなら数万円で済むケースも。賢く使い分けることで、リフォーム費用を大幅に抑えながら満足度の高い住まいづくりが可能になります。
DIYで気軽にできるリフォーム10選
初心者でも比較的安全に取り組めるDIYリフォームを紹介します。
(1)壁紙の貼り替え
費用:6畳間で材料費5,000〜2万円(プロに頼むと4〜8万円)
難易度:★★☆☆☆
最近は「シール式壁紙」が普及し、賃貸でも使えるはがせるタイプも登場。失敗しても貼り直せるので初心者向け。
(2)床のクッションフロア張り
費用:6畳間で材料費8,000〜2万円(プロは6〜15万円)
難易度:★★★☆☆
既存の床の上から貼れる接着剤付きタイプもあり、和室を洋室風にすることも可能。
(3)棚・収納の設置
費用:1箇所3,000〜2万円(プロは2〜10万円)
難易度:★★★☆☆
壁面収納や本棚など、ホームセンターの「ディアウォール」や「ラブリコ」を使えば壁に穴を開けず設置可能。賃貸でもOK。
(4)コンセントカバー・スイッチカバーの交換
費用:1箇所200〜2,000円
難易度:★☆☆☆☆
電気工事不要なので素人でも安全。デザイン変更で雰囲気が変わる。
(5)水栓金具のカバー・パッキン交換
費用:500〜3,000円
難易度:★★☆☆☆
水漏れ対策の簡単な修理。元栓を閉めてから作業を。
(6)カーテンレール・ブラインドの設置
費用:3,000〜2万円
難易度:★★☆☆☆
ドライバーがあれば設置可能。
(7)室内ドアのレバーハンドル交換
費用:1箇所3,000〜1万円
難易度:★★☆☆☆
ドライバーで取り外し・取り付け可能。
(8)襖・障子の張り替え
費用:1枚2,000〜5,000円
難易度:★★★☆☆
和室を活かしたい方には必須スキル。
(9)タイルカーペットの敷設
費用:6畳で1〜3万円
難易度:★☆☆☆☆
カットしたタイルを並べるだけ。一部だけ交換できるのも便利。
(10)外構DIY(ウッドデッキ、レンガ敷き等)
費用:規模により1〜10万円
難易度:★★★★☆
時間と労力がかかるが、達成感は最大級。
DIYでは絶対にやってはいけない工事
DIYで取り組んではいけない工事は、法律で資格者のみと定められているものや、安全に関わる工事です。
(1)電気工事(電気工事士の資格が必要)
・コンセントやスイッチの増設、移動
・配線の引き直し
・分電盤の操作
・照明器具の交換(引っ掛けシーリングからの直結作業)
・100V以上の屋内配線全般
電気工事を無資格で行うと、電気工事士法違反で30万円以下の罰金。さらに火災のリスクが極めて高くなります。
(2)ガス工事(ガス機器設置スペシャリスト等の資格が必要)
・ガス管の接続・移動
・ガスコンロ・給湯器の取り付け
・LPガス供給設備の設置
ガス漏れによる爆発・中毒事故のリスクがあり、絶対に素人が手を出してはいけません。
(3)水道工事(給水装置工事主任技術者等の資格が必要)
・給水管の接続・移動
・排水管の設置・接続
・水道メーターからの引き込み工事
蛇口の交換程度なら自分でできますが、配管の付け替えは資格者の領域です。
(4)構造躯体に関わる工事
・柱・梁の撤去・移動
・壁の撤去(特に耐力壁)
・床下の構造変更
建物の構造強度に影響する工事は、建築士の判断と専門業者の施工が必要。素人判断で耐力壁を壊すと、地震時に倒壊する危険があります。
(5)屋根・高所での工事
転落事故のリスクが高く、命に関わります。屋根の塗装・補修・葺き替えは絶対にプロへ。
賃貸でできるDIYと退去時の注意
賃貸住宅では、原則として「原状回復できない工事」は禁止されています。しかし最近は「DIY可」「カスタマイズ可」とうたう賃貸物件も増えてきました。
【賃貸で可能なDIY】
・はがせる壁紙の貼り付け
・はがせるフロアタイルの敷設
・ディアウォール・ラブリコでの棚設置
・カーテンレールの追加(既存穴を使う場合)
・コンセントカバーのデザイン変更(元のカバーを保管しておく)
・テープで貼り付けるフックや小物
【賃貸では絶対NG】
・壁・床・天井に穴を開ける(画鋲程度を超えるもの)
・建具・襖・障子の本格的な張り替え(管理会社の許可なし)
・電気・ガス・水道の工事
・釘やネジで固定する家具の取り付け
DIYを始める前に、契約書の「禁止事項」と「特約条項」を必ず確認しましょう。判断に迷う場合は管理会社や大家に事前に確認を。許可を得てDIYしたものでも、退去時に元に戻せないと敷金から修繕費が引かれる可能性があります。
最近は「DIY賃貸」という新しいスタイルも増えています。賃料が相場より安い代わりに、入居者が自由にカスタマイズできる物件で、退去時の原状回復義務が一般的な賃貸より緩いのが特徴。DIY好きな方には魅力的な選択肢です。
まとめ
DIYリフォームは費用を抑えながら住まいを快適にする魅力的な選択肢ですが、できることとできないことを明確に区別することが大切です。壁紙貼り替えや棚の設置などはDIYで安全に楽しめますが、電気・ガス・水道・構造躯体に関わる工事は資格と専門知識が必要なため、必ずプロに依頼を。賃貸では原状回復義務に注意し、不安な工事は事前に管理会社へ確認しましょう。最近はDIY可の賃貸物件も増えているので、自分のライフスタイルに合った住まい方を選ぶことができます。安全と法律を守りながら、楽しいDIYライフを始めてみませんか。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


