コラム

不動産に関するお役立ち情報

古家付き土地として売るか更地にして売るか
売却ガイド 2026年05月24日

古家付き土地として売るか更地にして売るか

築年数の経った戸建てを売却するとき、悩ましいのが「古家付き土地」か「更地」か。それぞれのメリット・デメリット、解体費用、税制への影響を踏まえて判断のポイントを解説。

はじめに

築30年以上の古い戸建てを売却する際、「このまま古家付き土地として売るか、解体して更地にしてから売るか」という判断に多くの方が悩みます。どちらが高く売れるか、買い手が付きやすいか、税金や費用はどうなるか、考えるべきことが多く決断しにくいのが現実。実は両者にはそれぞれメリット・デメリットがあり、物件の状態、立地、買い手のニーズによって最適解が変わります。本記事では、古家付き土地と更地の特徴を比較し、賢い判断のポイントを解説します。

古家付き土地のメリットとデメリット

古家付き土地とは、古い建物が残ったまま土地として売却する形態です。最大のメリットは、解体費用がかからないこと。木造2階建てで床面積30坪程度の住宅の解体費用は150〜250万円が相場で、この出費を抑えられるのは大きな魅力です。また、固定資産税の住宅用地特例(土地の固定資産税が1/6〜1/3に減額される措置)が継続するため、売却までの保有期間中の税負担も抑えられます。さらに、買主が建物をリノベーションして使うか、解体して新築するか選択できる柔軟性があるため、買主の幅も広がります。デメリットは、買主によっては解体費用を上乗せして交渉してくる可能性があること、建物の状態によっては内覧で印象を損ねる可能性があること。築古物件は契約不適合責任のリスクもあるため、契約書で責任範囲を明確にしておく必要があります。

更地にして売るメリットとデメリット

更地にして売る最大のメリットは、買主の購入後の手間がないため、買主層が広がり売却スピードが速まる可能性が高いこと。特に新築を建てたい個人や、建売業者にとっては、すぐに着工できる更地の方が魅力的です。また、土地の境界が明確になり、敷地の形状や日当たりが見やすくなるため、買主に好印象を与えやすいというメリットも。デメリットは、解体費用150〜250万円を売主が先行負担する必要があること。さらに、解体後は住宅用地特例が外れて、土地の固定資産税が3〜6倍に跳ね上がる点に注意が必要です。例えば住宅用地特例で年間5万円だった固定資産税が、解体後は年間20〜30万円になることも。売却が長引くと、毎月の固定資産税負担が重くなるため、解体は買主が決まってからの「解体引き渡し条件」とするのも一つの方法です。

判断のポイントと費用比較

古家付きか更地かの判断には、いくつかのチェックポイントがあります。1つ目は建物の状態。雨漏りやシロアリ被害が深刻で内覧時の印象が悪い場合は、解体して更地の方が売却しやすいです。逆に、まだ住めるレベルであればリノベーション需要を狙えるため古家付きでも問題ありません。2つ目は立地と買い手層。住宅需要が高い人気エリアなら更地でも買い手が付きますが、地方の郊外などでは古家付きの方が幅広い買い手にアプローチできます。3つ目は資金状況。解体費用を先払いできる余裕があれば更地の選択肢が広がります。4つ目は売却スケジュール。早く売りたい場合は更地、時間に余裕がある場合は古家付きで価格優先という戦略も可能。実際には「解体相当額を値引きする条件で古家付き売却」というケースも多く、不動産会社と相談して最適な戦略を決めましょう。

まとめ

古家付き土地と更地、どちらが正解かは物件と状況次第。重要なのは、建物の状態、立地、買い手層、資金、スケジュールを総合的に判断することです。判断に迷ったら、両パターンで査定を取り、想定される売却価格と費用、期間を比較するのがおすすめ。バナナハウス株式会社では、解体業者との連携、買い手層の分析、税負担の試算など、多角的な視点からアドバイスいたします。築古物件の売却でお悩みの方はぜひご相談ください。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。