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アスベスト発見時の対応|健康被害を防ぐ正しい知識と対処手順
トラブル対処・Q&A 2026年05月27日

アスベスト発見時の対応|健康被害を防ぐ正しい知識と対処手順

リフォームや解体工事の途中でアスベスト含有建材が発見された場合、不適切な対処は深刻な健康被害を招きます。本記事では、アスベスト問題の基本から対処手順、専門業者選びまでを解説します。

はじめに

アスベスト(石綿)は2006年に全面使用禁止となりましたが、それ以前に建てられた住宅には今でも多くの建材に含まれています。古い住宅のリフォームや解体時に発見されることがあり、空気中に飛散すれば肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こします。苫小牧市内でも昭和に建てられた住宅は珍しくなく、リフォーム検討時にアスベスト問題が浮上することがあります。本記事では、アスベストの基本知識、発見時の対応、専門業者による調査・除去、そして法的な手続きまで詳しく解説します。

アスベストとは何か、どこに使われているか

アスベストは天然鉱物の繊維で、断熱性・耐熱性・耐久性に優れていたため、20世紀後半まで様々な建材に使用されました。日本では、(1)吹付け材(鉄骨の耐火被覆、機械室の断熱)、(2)保温材(配管断熱、ボイラー)、(3)成形板(屋根材、外壁材、サイディング、天井材、内装材)、(4)ビニル床タイルなどの床材、(5)石綿セメント円筒(煙突や煙道)など、幅広い建材に使われていました。一般住宅では主に屋根材(スレート瓦)、外壁材、軒天材、ビニル床タイル、台所のシンク周りの壁材などに使用されています。建築年により含有可能性が異なり、(1)1975年以前は高リスク、(2)1975〜2004年は中リスク、(3)2004〜2006年は低リスク、(4)2006年以降は使用禁止です。築40年以上の住宅をリフォーム・解体する際は、アスベスト調査がほぼ必須となります。

アスベスト発見時の対応手順

リフォームや解体工事の現場でアスベスト含有が疑われる場合、まず工事を直ちに中止します。素人が破砕や撤去を行うと飛散して大きなリスクを生むため、絶対に自分で剥がしたり捨てたりしてはいけません。次に、アスベスト含有調査を行います。2022年4月から「事前調査結果報告制度」が義務化され、80㎡以上の建築物の解体工事や請負代金100万円以上のリフォーム工事では、有資格者による事前調査と労働基準監督署・自治体への報告が必要です。調査は専門業者(アスベスト診断士、特定建築物石綿含有建材調査者など)に依頼します。検体採取と分析(数万円程度)でアスベストの含有有無と種類が判明します。含有が確認されたら、レベル(1〜3)に応じた除去工事が必要です。レベル1(吹付け材)は最も飛散性が高く厳重な隔離工事が必要、レベル2(保温材)は飛散性中程度、レベル3(成形板)は比較的飛散性が低いものの依然として有資格者による処理が必要です。

専門業者選びと費用、補助制度

アスベスト除去工事は専門業者でないと行えません。「石綿作業主任者」「特別管理産業廃棄物管理責任者」などの資格を持つ業者を選びます。除去費用は規模によりますが、住宅一棟あたり数十万〜数百万円かかることもあります。レベル1の吹付けアスベスト除去は最も高額で、㎡あたり数万円。レベル3の成形板撤去は㎡あたり数千円程度です。費用負担が重い場合、国・自治体のアスベスト除去補助金制度を活用できる可能性があります。苫小牧市でも、過去にアスベスト除去関連の補助制度が運用されたことがあるため、市役所の建設指導課に確認すると良いでしょう。また、中古住宅売買では、売主にアスベスト含有有無の説明義務があり、調査結果を重要事項説明書に記載します。買主はリフォームを前提に古い住宅を購入する場合、事前にアスベストの可能性を確認しておく必要があります。

まとめ

アスベスト問題は健康と安全に直結する重要な問題です。発見されたら絶対に素人で対処せず、専門業者に調査・除去を依頼することが鉄則です。古い住宅をリフォーム・解体する際は、事前調査と適切な手続きを経ることで、合法かつ安全に工事を進められます。バナナハウス株式会社では、苫小牧市内の古い物件の取引や、リフォーム・解体に関するアドバイスもサポートしております。物件選びの際はお気軽にご相談ください。


この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。