北海道では大雪や凍結による住宅被害が毎冬発生します。本記事では被害事例とその対処法、予防策を整理します。
はじめに
苫小牧をはじめとする北海道では、大雪や凍結による住宅被害が毎年のように発生します。屋根の雪庇落下による近隣被害、水道管の凍結破裂、雪の重みによる屋根損壊、雪解け水による浸水など、被害のパターンは多岐にわたります。本記事では大雪・凍結被害の具体的事例と対処法、被害を防ぐ予防策を整理します。
よくある被害事例
冬期に発生する住宅被害には、いくつかの典型例があります。第一に、水道管の凍結・破裂です。気温が氷点下まで下がる夜間、屋外配管・水道メーター付近・浴室壁内などの配管が凍結し、最悪の場合は破裂して大量の水漏れを起こします。凍結だけで済めば解凍後に復旧しますが、破裂すると配管修理と漏水箇所の修繕が必要となり、修理費用も高額になります。第二に、屋根の雪庇落下による被害です。屋根の端から張り出した雪の塊(雪庇)が成長し、自重で落下する際に、軒先・雨樋・カーポート・近隣の物品を破損させるケースです。落下の衝撃で人にけがを負わせる可能性もあり、危険な現象です。第三に、屋根の雪荷重による損壊です。一度に大量の積雪があった場合、屋根の積雪荷重が想定を超え、屋根材・垂木・梁などが損傷することがあります。古い住宅や、無落雪屋根の住宅で特に注意が必要です。第四に、雪解け水の屋内浸水です。屋根に積もった雪が屋内側で溶け、凍結融解の繰り返しで防水層が劣化し、雨漏り・天井の雨染み・断熱材の濡れなどを引き起こす「すが漏れ」現象です。第五に、給湯器・室外機の凍結・故障です。エコキュート・ガス給湯器・エアコン室外機などの屋外設備が凍結・降雪により故障するケースです。
被害発生時の対処法
被害が発生した場合、迅速かつ適切な対応が被害拡大の防止につながります。水道管凍結時には、まず元栓を閉めて漏水拡大を防ぎます。凍結だけなら、ぬるま湯(熱湯は配管破損の原因となるため避ける)をタオルに含ませて配管を温めるか、ヘアドライヤーで温めて解凍します。破裂が確認されたら、すぐに水道修理業者に連絡し、応急修理を依頼します。漏水箇所の修繕に加え、濡れた壁・床の乾燥・カビ防止対策も必要です。雪庇落下による近隣被害が発生した場合、まず近隣の方の安否確認と謝罪、損害状況の確認を行います。損害賠償の責任が生じる可能性があるため、火災保険・個人賠償責任保険の適用可否を保険会社に確認しましょう。屋根の損壊・雪荷重被害では、安全確保のため、損傷箇所への立入を避け、屋根業者に応急処置と修繕を依頼します。住宅の構造に関わる損傷は、火災保険の風水害特約(雪災補償)で補償される可能性が高いため、保険会社への連絡と現状写真の保管が重要です。屋内浸水・雨漏りが発生した場合、まず屋内の家財・家具を安全な場所に避難させ、漏水箇所にバケツ等を置いて被害拡大を防ぎます。その上で業者に修繕を依頼します。
予防策と保険活用
被害を未然に防ぐ予防策と、万一の備えとしての保険活用を整理します。予防策としては、第一に、冬期前の点検です。秋のうちに屋根・雨樋・配管などを点検し、損傷箇所を修繕しておくことで、冬期被害を予防できます。第二に、水道管の凍結予防です。屋外配管に保温材を巻く、長期不在時の水抜き、夜間の水を細く出し続ける(蛇口を少し開ける)など、凍結防止策を講じます。第三に、屋根の雪止め・適切な勾配です。雪が滑り落ちる屋根設計、雪止め金具の適切な配置により、雪庇の成長と落下被害を抑制できます。第四に、定期的な雪下ろし・除雪です。屋根の積雪量が多くなる前の早めの雪下ろし、雪庇の除去などで、構造への過大な負荷を防ぎます。第五に、給湯器・室外機の凍結対策です。配管の保温、運転時の凍結防止モード活用、雪囲いの設置などです。保険活用としては、火災保険の雪災補償・水濡れ補償が、これら冬期被害の多くをカバーします。契約内容と補償範囲を確認し、必要に応じて特約追加を検討しましょう。個人賠償責任保険は、雪庇落下による近隣被害などの賠償責任に対応します。
まとめ
大雪・凍結による住宅被害は、北海道の冬では珍しくない現象で、予防と備えが住まいを守るカギです。万一被害が発生した場合は、迅速な応急対応と保険活用で被害を最小限に抑えましょう。バナナハウス株式会社では、苫小牧で冬期住宅対策のご相談、信頼できる修繕業者のご紹介を承っております。冬の備えはお気軽にご相談ください。
この記事は北海道苫小牧市の不動産仲介会社「バナナハウス株式会社」のコラムです。住宅の購入・売却・賃貸についてご相談はお気軽にお問い合わせください。


